雨水タンクの架台を作る

自宅の玄関先に雨水タンクを設置しました。とても目立つ場所なので我が家のシンボル的になっています。雨水は家庭菜園の水やりに利用しています。

晴れの日が続く夏場やセルトレイやポットで野菜やハーブの苗作りをする時などは沢山の水が必要になりますし、雨水には水道水に含まれる塩素が入っていないので作物にも好ましいそうです。

天からの恵みである雨水を活用すれば家計の節約になるだけではなく、水不足の軽減や洪水防止など環境やコミュニティに優しい暮らしに繋がるとも言われており、設置の意義は大きいのではないでしょうか。実際に使ってみてどのように感じるか兼ねてより試してみたいと思っていました。

方針

玄関先に雨水タンクを設置するにあたって

  • 雨水タンクは転倒しにくいどっしりとした形のものを選ぶ
  • 玄関先だけにあまり無骨にならないようにするため雨水タンクの架台をDIYする

という2つを方針としました。

雨水タンクの購入

雨水タンク選びはかなり迷いましたが、架台の作り方を公開することも考えてよく普及しているらしい、コダマ樹脂の「ホームダムミニ」を選択しました。

個人的にはダムという言葉が気掛かりですが、個人個人が自宅にホームダムを持てば本物の大きなダムを減らせるかもしれませんね。

その他、商品選択時のポイントとしては、ご自宅の雨どいの形状と太さ、雨どいと壁や戸袋との距離を測って集水器が取り付けられるかどうかをよく確認しましょう。

雨水タンク

架台の設計図

雨水タンクの架台の設計図を作成しました。もしよろしければDIYしてみてください(クリックで拡大)。

雨水タンクの架台の設計図

仮組み

木取り図を参考にして木材を切り積み木のように組み立てました。ビス留めしていないため安定性の関係で天地が逆さまです。写真から構造がおわかりいただけますでしょうか。ポイントは脚の長さです。タンクの蛇口の下にジョウロが置けないと水やりができません。

仮組み①

仮組②

天板は1×4材、それ以外は2×4材で、110リットルの重さに耐えるようがっちりとした作りになっています(天板補強の材のうち真ん中のものは最終的に横向きに寝かせました、どちらでも良いと思いますが…)。

塗装

屋外に設置するので材木と材木の隙間もしっかりと塗装するため、仮組を終えたら一旦バラして水生の防腐塗料を塗りました。

塗装した木材

組み立て

2種類の長さのネジを使って組み立てました。ステンレス製など錆びにくいものが良いでしょう。

  • 短いネジ:太さ3.5mm×長さ35mm 木割れ防止ビス(若井産業)(ステンレスではないかもしれません、不明)
  • 長いネジ:太さ4.2mm×長さ65mm ステン木用ねじ コーススレッド(八幡ねじ)

丁寧に仕上げるためにドリルで下穴をあけてからネジ留めしましょう。特に2×4材を貫通する場合は厚みがあるので下穴は必須です。

天板は3mm厚のベニヤ板を挟んで均一の隙を空けてネジ留めしました。

スペーサーを噛ませて天板を取り付け

木材の腐食防止のため床下換気スペーサーを取り付け。

床下スペーサーの取り付け

玄関ドアを開けることを考慮すると架台が玄関の土台(?)からはみ出してしまうので「羽子板付き束石」で基礎を作ります。

設置スペースが足らない状態

地面を叩いて固めた上に小石を敷き、その上に束石を載せて水平を取ります。

水平機②

モルタル(インスタントセメント)を周囲に流し込んで固めます。できるだけセメントを使いたくないので最小限の利用に止めたつもりです。

羽子板と架台をネジで固定

集水器の取り付け

雨どいに集水器を取り付けます、取り付け位置をタンクの高さと揃える必要があります。位置を揃えないと満タンにならなかったり水が溢れたりしてしまいます。

また、ホームダムミニは雨どいの太さによって雨どいを切る位置が異なるため、説明書をよく読んでから雨どいを切断しましょう。

ホームダムミニの梱包に記載された「取り付け方」

雨水タンクの梱包に雨どいを切断する位置が詳しく記載されているので、マスキングテープを張りその内側を切断します。多少勇気が必要です。果たして雨水はちゃんと溜まるのか?

我が家の雨どいは直径75mmでした。
切断する位置に合わせて雨どいにマスキングテープを張ってノコギリで切断します。

雨どいをノコギリで切断

雨水タンクの設置完了

集水器の取り付けは切断した雨どいの上下に挟みこむだけなのでとても簡単でした。

雨水タンク設置完了

あとは雨が降るのを待つだけ…なかなか降らない…。

ついに雨が降りました!

雨が降りました

溜まりました。溢れず満タンです!

雨が降って満タン状態に

雨が上がった後、実際に雨水タンクの水を野菜に与えてみました。なんて心地が良いのでしょう~。

みなさまもぜひ体験してみてください。

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