Share Seeds@かぐや祭り

2019年9月14 日土曜日に神奈川県藤沢市にあるNPO法人「さんわーく かぐや」の「かぐや祭り 2019」に野菜やハーブの種をシェアするShare Seeds(シェア・シーズ)のブースを出店させていただきました。

「さんわーく かぐや」について

その場所は丘の斜面を生かした自然豊かな地形にあります。「かぐや」の名前の由来である竹林を抜けた先の果樹や畑がある土地では、鶏とウサギが放し飼いされています。また、セルフビルドで建てられた作業場には井戸と薪ストーブ、ドリル、金やすり、陶芸のお釜など様々な作品を生み出す道具が揃っています。

かぐやのメンバーさんが作った陶芸作品

太陽の下で体を動かすこと=「さんわーく」。かぐやは障がいのあるみなさんが、農とアートを取り入れた活動をして過ごす福祉施設ですが、障がいがある方とそうでない方が垣根なく過ごす生活の場を具現化されている点がユニークです。私もその活動に魅了され、時折有給休暇を取得して活動に参加させていただいています。

かぐやの魅力がよく伝わってくるおすすめの記事↓
ここは日本のブータン!? 地域とつながり、お金に頼らない暮らしをつくる福祉施設「さんわーくかぐや」に見る、生きることの本質と個性とともにある未来

どんなお祭り?

かぐやで1年に1度秋に行われるお祭りが「かぐや祭り」です。おいしい屋台や似顔絵屋さんなど、かぐやと関わりがある出店者さんたちが様々なブースを出展します。かぐやのメンバーさんやスタッフさんが作った陶芸、手作りの味噌、海まで汲みに行った海水を焚いて作った塩などを販売するブースも並んでいました。

お酒も販売しています
大勢の人達で賑わうステージ

過去のお祭りの動画があるのでご覧ください。お祭りの雰囲気がとてもよく感じられる作品です↓

Share Seedsとは?

今回出店させていただいたShare Seedsは、野菜やハーブの種をシェアするプロジェクトです。家庭菜園などで自家採種したり購入したものの使いきれなかったたね(在来種・固定種)をシェアします。

販売ではなく(※)あくまで差し上げて、たねを受け取った方は野菜作りを楽しみつつ、たねが採れたら再び誰かにシェアをして自然の恵みと感謝を循環させます。それによって人間は自然の循環に寄り添う生活に近づき、たねをシェアすることで人と人の無理ない関係性が広がってゆきます。
※今回は活動費のための寄付をいただく瓶を置かせていただきました

Share Seeds公式サイトより概要と意義

ブース出店

今回の出店に向けてFacebookでたねの活動を通じて知り合ったメンバーに参加を呼び掛けたところ、加藤政男さんと小嶋真以さんが参加してくださいました。

加藤さん(向かって左)は川越からのご参加。たね大好き女子の真以さん(右)。中央は私。3人ともに自分のたねBOXを持参し、3人で交代しながらお祭りとブース出店を楽しみました。


正確な人数は記録しませんでしたが、お越しいただいたのは大体20~30名くらいでしょうか?もっと?沢山のたねが旅立って行きました。


サンキュー・ノートに寄せられたメッセージをご紹介します。


真以さんのコリアンダー(パクチー)や、加藤さんがこれからの季節に、とおすすめしていた、のらぼう菜、わさび菜などが沢山シェアされたようです。
ノートへの記載は全員ではありません。他にもリーフレタス、小麦、コマツナ、ニンジンなど様々なたねが旅立って行きました。

Share Seedsは楽しめる実践

さんわーく かぐやの副理事兼事務局長の藤田靖正さんがお祭りの最後に「障がい者と健常者の垣根を無くしたい」とおっしゃっていました。それは多様性がより尊重されることでもあると思います。私が先日観たたねの映画「SEED」によると、多くのたねが地上から失われ野菜の多様性が損なわれてしまっているそうです。

Share Seedsはその活動を通して多種多様な野菜を育てながら幅広い年代、職業の方々と無理の無い形で交流できます。楽しみながら多様性豊かな社会を目指す実践としてShare Seedsはお勧めだなと改めて感じました。

今回の出店に際しては、かぐやの藤田靖正さんよりお声掛けをいただきました。私が以前「かぐや祭にShare Seedsを出店したいなぁ」と呟いたのを覚えていてくださったのだと思います。どうもありがとうございました。またお邪魔させていただきます!

お祭りの前週にかぐやにあった廃材と道具で作った看板

生ごみを自然に還す「キエーロ」を作る

キエーロとは?

キエーロとは黒土と太陽と風を生かして生ごみを土に還すコンポストボックスのことです。虫が湧きにくく臭いも少ないという特徴があり人気を集めているようです。発明者は葉山在住のご夫婦です。

こちらのWebサイトに詳しい説明があります。
http://www.kiero.jp/

バクテリアdeキエーロは、毎日出る生ごみを
なんとかおうちで処理できないものかと
いろいろな方法や機械を試しつづけた
葉山にお住まいの夫妻が
十年かけてたどり着いた最後の形。

それは、土と太陽と風の力を借りて
生ごみを分解するといういたってシンプルな方法でした。

燃えるごみの多くを占める生ごみは
実は燃えないために石油をかけて燃やしています。
また、嫌なにおいやハエを呼んでしまうこともしばしば。

そんなやっかいな生ごみから
土の力に感嘆し
自然の力を肌で感じることができるなんて
なんだか新しい体験

そして、キエーロ仲間が集まれば
生ごみから始まる楽しいお話が生まれます。
夫婦の会話もそのひとつ。

こんな楽しいことを、もっと多くの人に伝えたい。
キエーロの魅力に惹かれ集まった有志が活動をしています。

寒川町のWebサイトにさらに詳細な使い方が載っていましたので、氣になる方はご覧ください。とても詳細な内容のPDFファイルもダウンロードして閲覧できます。

消滅型生ごみ処理器キエーロ使用方法

実践して循環を取り戻すために

本来人間は自然の一部ですがついそのことを忘れがちです。自然とは何か?と考えた時、「循環していること」が大切であると考えています。そこでまずは身近にある生ゴミを土に還し循環の輪に加わってみるのはいかがでしょうか。

お金の影響力が強い世界に慣らされてしまうと、つい費用対効果を考えて足踏みをしてしまいがちになりますが、大切なのは小さな行動を積み重ねて徐々に意識を変えて行くことだと思います。

そうは言っても実践のハードルは高い…そこで循環の観点からキエーロを作りたくなるコンテンツを2つご紹介します!

【キエーロ】作り方も簡単な最強のコンポスト!庭で2年間使って分かった4つのメリット

…循環させることが魂の欲求のようになっている著者に共感します。そういう人を増やしたいです。

ウンコを土に還さない現代生活は、想像以上にヤバかった

…私もそこまでは実践できてはいませんが、これと同じ発想でまずは生ごみをキエーロで循環させるのはいかがでしょうか?

コンポスト・ライフをはじめてみたい度120%になりましたね!?

購入も可能

キエーロは販売もされています。価格は15,000円~など、それなりのお値段ですが、ゴミの減量を目指す各自治体の補助で3,000円~5,000円で購入できる場合もあるようです。

しかし私は下記のような理由から敢えて自分で作ることにしました。
1.自分で作ると仕組みがよく分かるから
2.なんでも買ってすませる生活に疑問を感じているから
3.作る時間をコストではなく楽しみと考えるから

材料の調達

キエーロには土の上に置く底がないタイプとベランダなど土のない場所に置く底があるタイプの2種類がありますが、私は今回コンクリートの駐車場に設置することを考え、底ありタイプを作成することにしました。

購入した材料は下記になります。通販は配送料金が高くつくため、ホームセンターでまとめて購入すると良いと思います。できれば廃材を組み合わせて安く作りたいところです。

  1. 前後・左右・底の板
    杉板(12mm厚 180mm×1,820mm)5枚の束を2セット …2,360円
    計10枚購入、3枚余りました
  2. 木材:本体の骨組み
    赤松(30mm×40mm×1,000mm)を6本…852円
  3. 蓋の骨組み
    SPF材(1×2×3)を5本…990円
    「1×2」= ワンバイツー = 19mm×38mm
    「×3」 = 3フィート = 914mm

  4. 無色透明のポリカ波板(w655×1520mm)…1,600円程度
    (太陽の光が入るように無色透明、耐久性を重視し塩ビ製ではなくポリカボネート製が良いそうです)
  5. 蓋の蝶番
    ステンレス蝶番(64mm)…500円程度
    「タンスなど軽量扉に」と説明がありました

    出展:モノタロウ
  6. 蓋を止めるねじ
    波板スクリュー(5mm×35mm 12本入り)…348円
  7. 断熱材
    前面、背面、底用
    スタイロフォーム(30mm厚 910mm×1820mm)…1,600円程度

    出展:モノタロウ

    側面用
    スタイロフォーム(40mm厚)…廃材を利用
    使ったサイズは540mm×540mm×2

    さんわーくかぐや」さんにて改築時の廃材をいただきました
  8. ねじ
    3.8x 35mm 木割れ解消ビス140本入り…475円
  9. ペンキ
    水性木材保護塗料 スプルース 1.6L…2,480円
  • 不織布
    底板と土が直接触れないようにするために使用します。100円ショップなどでも手に入ります。
  • 黒土
    14リットルを6~8袋…2,000円程度
    庭の土でも問題ありません。

工具

使用した工具類の写真です。

インパクトドライバーはあると便利です。後々役に立つと思いますのでこれを期に揃えても良いかもしれません。

ドレッサーは木材のサイズを微調整したり角を丸めたりする際に便利です。

また、波板を切る作業がとても大変でしたので、波板専用のハサミを揃えても良いかもしれません。

木取り図

木の切り分け方の参考にしてください。実はキエーロが完成してからこの図を作ったため、誤りがあった場合はご了承ください。

このような図を作ってから材料を購入した方が間違いが少なくなります。今回、私はホームセンターに行ってからノートにこのような図を書きながら木材を購入したため大変時間が掛かってしまいましたが、良い教訓となりました。

設計図

木取り図と照らし合わせたらキエーロの構造が分かるでしょうか?

制作

それでは作っていきます。

木取り図を見ながら木材を切ります。木材と木材が接触する部分にもペンキを塗りたいので組み立てる前にペンキを塗ります。木材を長持ちさせるためにも必要な作業になります。

省スペースのために壁に立てかけながら乾かしています

最初の組み立ては側面の板に足を付けるところから行いました。

柱の木材。30mmの辺を側面の板にビスで留めます。

下の写真では寝かせていますが実際は立たせます。左右2本の縦向きの角材が柱になります。下の方に横向きに取り付けた同じ太さの木材には底板を載せることになります。

左右反転したものをもう一つ作ります。
前後の板を取り付けます。サイズを合わせてカッターで切った側面のスタイロフォーム(40mm厚)も仮に嵌めてみました。

また、底が抜けそうだったので底の裏側に一本木材を追加しています(設計図記載の「底補強(長い)」)。このあたりは経験と勘でしょうか。ここまで作ってみて初めて補強が必要だと感じました。

スタイロフォームは冬場に断熱効果を発揮してバクテリアの活動を活発にするために使用します。

自然素材ではないため使用をためらいましたが、本来のキエーロの機能を試したいので使ってみることにしました。

前・後と底のスタイロフォームも嵌めてみました。スタイロフォームは柱の太さに合わせて30mmと40mmの厚さのものを使用しています。

この厚さは土が柱に触れて劣化しないように考えた結果ですが、断熱のことだけを考えるならばそこまでの厚さは必要ないかもしれません。

水抜きの穴を空ける

一旦底のスタイロフォームを取り外して底板に水を抜くための穴を開けます。鉛筆で簡単に空きます。

再度スタイロフォーム取り付け、鉛筆を穴に通して底板に印目を付けドリルで穴をあげます。私は持っている中で一番太い4.8mmのドリルで16箇所穴を空けました。室内で作業する場合は勢い余って床に穴を空けないよう注意。

写真は空けた穴に細い筆で防腐剤を塗っているところ。

再度スタイロフォームを取り外して底板の上に不織布を敷きます。不織布は水を通すけど土は通さないため木材の劣化を防ぎます。しかし強度は少し心配…より丈夫な雑巾などの布を敷き詰めても良いそうです。

スタイロフォームを戻します。

蓋を作る

1×2(ワンバイツー)材で蓋の骨組みを作ります。斜めに取り付けるため大きさを確認しながら作りました。

蓋の骨組みの木材にも忘れずに防腐塗料を塗りネジで組んだ後に蝶番で本体取り付け。さらに枠よりも少し大きめのサイズに切ったポリカ波板を取り付けます。

波板には向きがあり傾斜に沿って雨が流れる向きに取り付るけ必要があります。また複数枚の波板を重ねて取り付ける際は2波分くらいを重ねる必要がありますので、そのあたりも考慮して余裕を持ったサイズにカットします。さらに波板の角に服をひっかけたり怪我をしたりしないように角を丸くカット。

持ち運びがしやすいように取っ手も取り付けました。取っ手はドレッサーを使って角を落として持った時に手が痛くならないようにしました。

屋根を斜めに取り付けたため側面に風が通り抜ける穴が空いています。風と透明の屋根を通過する太陽の光の力によって生ごみの分解が促進される仕組みです。

波板を止めるねじ。ポリカ波板にはあらかじめ位置決めためにドリルで穴を空けました。波板は薄く(固くなく)かつ滑りやすいため電動ドリルではなく手回しのドリル(ピンバイス)を使いましたがキリでも問題ないと思います。

完成

屋外に出して黒土を入れ使用開始です。

後ろにフェンスがあります。蓋が開きすぎて蝶番のあたりが破損する懸念がありましたが、開く際はフェンスに蓋を寄り掛けることでひとまず開き過ぎを防止。蝶番の付け方もご参考までに。

いかがでしょう。キエーロを作ってみたくなりましたでしょうか?ぜひ挑戦してみなさんも「消費から循環へ」楽しくシフトしましょう!

庭に多様性のあるスクエア菜園を作る

玄関先に畑を

自宅の玄関から出てすぐの場所に畑を作りました。レタスなど収穫して生のまますぐに食べられるサラダ野菜を育てるには最適です。

数年前に作ったこの畑は、永続的で循環可能な生活をデザインする「パーマカルチャー」の考え方を取り入れた「スクエア菜園」です。

スクエア菜園とは、多品種の野菜を育てる約1m四方の小さな菜園で、パーマカルチャーの原則のうち、次の3つが取り入れられています。

①多様性…多品種かつ相性の良いコンパニオンプランツを植える

②小規模集約…畑の面積は約1メートル四方

③つながりの良い配置…住居となる家屋からすぐにアクセスできる場所

菜園作りにあたっては「パーマカルチャー菜園入門」という本を参考にしました。イラストが多用されていて、とても分かりやすい本です。

パーマカルチャー菜園入門

場所を決める

玄関先にちょうど良いスペースがありましたので、そこに菜園を作ることにしました。サイズは縦、横ともに90cmの正方形です。

手始めにメジャーで広さを測り、シャベルなどで地面に跡をつければ良いと思います。

写真ではホームセンターで購入したレンガを並べて目安をつけていますが、レンガは必須ではありません。

穴を掘る

中古で購入した自宅の庭には芝生が植わっていましたので、シャベルで剥がしました。

少し覚悟が必要でしたが、今となっては芝生の庭を見かける度に「剥がして野菜を植えたら良いのに」と思うようになりました。

写真は芝生を剥がしてさらに60cm程度土を掘った状態です。ダイコンを作る際60cmくらいは耕すと良いと聞いていたからです。

9等分に区切る

狭い場所で多品種の野菜を育てられるよう、3×3のマス目状に9つの区画を壁で仕切って作ります。そうすることによって野菜の根が絡むことを防ぎます。

区画の仕切りには芝生の根止めを活用しました(ひとつ前の写真の手前に写っている黒い物体です)。

プラスチック製なので少し氣が引けましたが、木製だと腐食してしまうので割り切ってこちらを選択しました。それを決心するまでかなりの期間悩みました。

芝の根止め (40枚入)

こちらの根止めを2段重ねて埋設しました。根止めは2セット購入したら足りました。

まず、根止めを2段重ねにすることを想定して少し土を戻した後に、下の写真のように根止めを連結して埋め込みます。

水平に根止めを埋めるため、ゴムのハンマーで根止めを打ち込みながら調節します。

1段目の根止めをすべて組んだら、1段目の高さまで土を戻します。

できるだけ石を取り除きつつ、肥やしになるよう腐葉土や落ち葉も混ぜ込みました。

この後さらに同じ形に2段目の根止めを組んで土を入れていきます。

畑の完成と作付け

元々の地面の高さまで土を戻せば完成です。早速野菜を植えましょう!

この菜園ができたのは秋野菜の植えどき、蒔きどきの時期でした。

一番おすすめのリーフレタス。採れたてを生のまますぐに食べられるのは玄関先の畑ならでは醍醐味です。

オリーブオイルや亜麻仁油、塩胡椒をかけていただきます。

コンパニオンプランツのイチゴとニンニクを同じ区画に植えました。単なる野菜作りではなく、生態系を作っている感覚が伴います。

タネから育てる小松菜と水菜。

アスパラとイタリアンパセリは苗から。アスパラは10年間くらい収穫できるそうです。

水菜とオンブバッタ。住宅街でも虫たちはどこからともなくやってきます。

虫たちも、それまで氣づかずにいた生態系の存在を教えてくれます。

カマキリもトカゲもヒラタアブも珍しい蝶もやってきます。

成長した野菜の様子

このような小さな畑で野菜が育つのか疑問を持たれるかもしれませんので、実際の様子を一部ご紹介します。

ダイコンは30cm四方の1つの区画内で間引きながら育てました。最終的には5本の大き目なダイコンを収穫できました。

コールラビは1区画で2株。葉が横に広がるので控えめにしました。同じ区画にはコンパニオンプランツのリーフレタスを植えました。

リーフレタスは外側の葉っぱから少しずつ収穫して花が咲いた後、綿毛がついたタネが採れます。

レタスの綿毛。トウ立ちして高いところからタネを飛ばす成長過程には生命の神秘を感じます。野菜の一生を観察できるのも家庭菜園の醍醐味ですね。

イタリアンパセリです。育ちすぎて収穫が追い付きません。一緒に植えたアスパラガスを駆逐する勢いでしたが、冬には枯れて翌年からはアスパラガスの独壇場となりました。

アスパラは苗を植えてから収穫までに2年かかりましたが、一度植えたら10年収穫できるそうです。この写真は一度に沢山採れた時。通常は一日に一本か二本ずつ、毎年数ヵ月間次々と収穫できます。

中央の区画に植えたアスパラが大きく育ちました。背が高く北側が影になるので一番北側の区画に植えるべきだったかもしれません。

大きくなったアスパラ。光合成して養分を蓄え次のシーズンに備えます。

葉ネギは色々な料理に使えて便利です。分けつで増え長く楽しめます。

小松菜はリーフレタス同様、外側の葉っぱから少しずつ収穫すれば数ヵ月楽しめます。一株残して大株に成長させ、タネを採るのも楽しいです。

イチゴもできました。

小ぶりですがニンニク。

冬の防寒対策

冬はビニールを掛けています。

ちょうど良いサイズの農ビニールはオービロンという商品で支柱に沿う方向が約180cm。

オービロン

アーチの骨組みはダイソーのトンネル支柱の一番大きなもの買い、手で曲率を変形させました。

ダイソーの骨組みにぴったりサイズのオレンジ色の「トンネルパッカー(シャクトリ虫」はビニールの固定や寒暖に合わせた開閉に便利です。

トンネルパッカー

まとめ

この記事がおいしい野菜をご自身の手で作るきっかけになれば幸いです。その点を意識して、よく育った野菜の写真を多く載せました。

さらに可能であれば、野菜の一生を観察するつもりでF1種ではないタネを蒔いてタネ採りまで行ない、野菜が自然の循環の中で産み出されることを感じていただけるとさらに嬉しいです。

循環を感じる行為はお金には代え難いです。単なる消費者にとどまらずに生きるための活動をすることが人間にとっての本来的な喜びであり、幸福に繋がるのではないでしょうか。

また、世の中には刺激の強いモノが多く、ついそちらに意識を奪われがちになります。だからこそ敢えて自然を感じながら体を使って生活を営むことが大切なのではないでしょうか。

そのような営みが、奪い合い生き方から生かし合いの生き方にシフトするきっかけになると思えてなりません。

庭でエキナセア(ハーブ)を育てる

家庭菜園の植生を豊かにしつつ身体に良い作用もある植物を増やしたいと思いハーブを植えることにしました。

なかでもエキナセアは全草が免疫力アップに効果があるとされるキク科の多年草で、ハーブティーやアルコールに浸して成分を抽出したチンキ剤として使用することができます。また、花期が長く観賞用としても楽しめるためおすすめです。

今回はエキナセアの栽培とハーブとしての利用方法についてまとめました。

タネを入手する

ネット通販でタネを探しました。エキナセアの他にも狭い庭でも育てられそうなネトル、マロウコモン、ポットマリーゴールド、ラベンダーを購入しました。

ハーブティー専門店 e-ティザーヌhttp://www.e-tisanes.com

写真は購入した各種ハーブのタネ。左上がエキナセアですが、薬効が強いとされるパープレアという種類で、和名はムラサキバレンギクです。

タネを蒔く

こちらがエキナセアの種です。エキナセアはキク科ですが、レタスのタネのように綿毛が付いたりはしていません。大きさは5mmくらいでしょうか。比較的しっかりとした種です。この種がどのように実ったのだろうか好奇心が膨らみます。

2017年3月26日にポットにタネを蒔きました。植え穴の深さは人差し指の第一関節くらい。購入した他のハーブも同時に種蒔きしたので、エキナセアだと判別しやすいように花の色に合わせて紫色のポットにタネを蒔きました。

発芽

2017年4月13日紫のポットからの発芽を確認しました(右下)。

2017年4月30日。本葉を確認。

定植

自宅の庭に定植した時の記憶があいまいですが、一般的には4月、5月に定植するそうです。ポットに根が廻って手狭になったら定植すると良いでしょう。

次の写真は定植後の2017年7月1日に撮影したものです。鮮やかな細長い葉が大きく育っています(右、下に写り込んでいるのは関係のないカボチャの葉)。

この写真の場所は花壇でコンポストの土などを入れていますが、芝生を20cm剥がしただけの場所にも定植しました。

1年目は開花せず

春に庭に定植し開花を待ちましたが、残念ながら蕾はつかずに秋を越え冬を迎えました。気温が下がると地上部は枯れて姿が見えなくなりました。

翌年、地上部が復活

写真は2018年3月15日のものです。地上部が復活しました。数ヵ所に植えたのですが、葉が赤紫の株もありました。恐らく寒さのせいですが、時間の経過と共に通常の緑色に変わっていきました。

ついに蕾ができる

ついに蕾ができました。最初は蕾だという確信が持てませんでしたが、日を追うごとに蕾らしさが増し毎日の観察が楽しみでした。

2018年4月13日
2018年5月9日
2018年5月16日
2018年6月24日(恐らくひとつ前とは違う花)
カマキリの子どもはエキナセアの花びらの上が好きなようです

次々と咲きます。

2018年7月4日

沢山の花が咲きました。この場所には二株植わっていますが、二株でこれだけの数が咲きました。

背が高くなり風が強く吹くと倒れてしまうことがありましたので、ぐるっと紐を一周廻しているのが見えますか。

最後の一輪。10月の下旬です。最初の蕾ができたのは4月ですから花期の長さに驚かされます。

タネ採り

枯れた花を刈り取って乾燥させた後、タネ採りをしました。

このように手でむしります。乾燥が進んでいないと結構な力が必要になります。長い針のような部位はタネではなく、根本にある白いソリッドな部分がタネです。

イラストを描いたタネ袋を自作してご近所さんにお裾分けしました。花を氣に行ってくださりリクエストいただきました。嬉しいことですね。タネが欲しい方には差し上げますのでコメント欄などからご連絡ください。

ハーブとしての利用

免疫力アップに効果的とされるエキナセア。私は茎と葉と花を刈り取って暫く室内で乾燥させてからハサミで適当なサイズにカットしてハーブティーとして飲用したり、ウォッカに浸してチンキ剤にしました。

なお、エキナセアはキク科なのでキク科アレルギーをお持ちの方はご注意ください。

左の大きな瓶に保存
ハーブティー。レモングラス、ネトル、レモンのハチミツ漬け、などとのブレンド
チキン剤。ウォッカに数週間浸す
上澄みを小瓶に詰めなおしたチンキ剤

まとめ

栽培に時間が掛かるエキナセアですか、①花が沢山咲く②花期が長い③ハーブとしても楽しめる、という特徴があります。

ゆっくり、スローに、ガーデニングやハーブティーを楽しむのには最適ではないでしょうか。

タネをシェアする「Share Seeds」をやってみた

Share Seedsについて

家庭菜園などで自家採取したタネや、購入したものの使いきれなかったタネ(在来種・固定種・自家採取)をシェアする「Share Seeds」という活動があります。
レストランや公民館などに設置されたたねBOXにシェアされたタネを必要な人が必要なだけ受け取ることができる仕組みです。

Share Seedsのウェブサイトより(クリックで拡大)
Share Seedsのウェブサイトより(クリックで拡大)

Share Seedsのウェブサイトはこちら

趣旨に賛同する

タネの発芽のタイミング、形、大きさを揃える等の目的で次世代のタネが残せないF1種が多く出回る昨今にあって、固定種や在来種を守って繋げる活動であるShare Seedsの趣旨に共感しました。また問題視される遺伝子組み換え作物に対する関心度の低さについても「タネを取ってタネを蒔く」という、かつてあたり前だった生活の営みから遠ざかる人々が増えたことによるところが大きいのではないかと思っています。

ブース出展の準備

そのような折にタイミングよくイベントへのブース出展のお誘いがあり、自宅の庭で自家採取したりお店で購入したけど使いきれないタネが沢山あったので善は急げとタネBOXや種の袋詰めなどの準備しました。

設置するタネBOXを用意した後、Share Seedsを主催されている末木秀和さんに連絡を取ってロゴや画像の利用に関する確認し注意点を伺いました。その返答としてはロゴや画像の利用は問題ありませんが「品種登録されているタネは扱わないこと」とのことでした。

ご参考:農林水産省のウェブサイトにある品種登録有無の検索ツール
http://www.hinshu2.maff.go.jp/vips/cmm/apCMM110.aspx?MOSS=1

イベントにてShare Seedsのブースを出展

2018年11月23日(祝)、24日(土)に藤沢市の辻堂で開催された「第三回湘南ブロックパーク」というイベントにてShare SeedsのタネBOXを設置しました。設置したブースはいつもお世話になっている小沼 陽子さん主催の「ホームスクーリングで輝くみらいタウンプロジェクト」のブースで、ママたちが手作り品の展示・販売がメイン。ブースの一部にShare SeedsのタネBOXを設置させていただきました。

ご参考:ホームスクーリングで輝くみらいタウン プロジェクト
https://homeschooling-town.com/

今回のイベントはレゴブロックやプラレールの大作が展示される性質上、親子連れが多く大勢のこどもたちがタネを持って帰ってくれました。初日に1人で沢山の量を受け取った子もいたため、2日目に向けてコマツナのタネ20袋、エキナセアのタネ5袋、リーフレタスのタネ2袋を追加しました。

タネを受け取っていただく際はShare Seedsの作法に則ってメッセージをいただきました。子ども達がカードに書いてくれたメッセージにほっこり☺️ その一部ご紹介します。

このほかにも、
「初家庭菜園です楽しみに育ててみます」
「じぃじにたねをまいてもらってサラダでたべたい」
「エキナセアがあるなんてびっくりです!!大切に育てて自分から多くの人に拡げていきます」

などなど、2日間で集まったメッセージは全部で36通でした。沢山受け取っていただきありがとうございました。「今、私にとってベストなタイミングです!」と仰ってすぐに家に帰ってタネをまきそうな勢いのある方も印象的でした。

まとめ

Share Seedsに参加することによって、自宅で余ったタネをもらっていただいた上に、多くの方たちに喜んでいただけたのでとても楽しい時間を過ごすことができました。私が小さな家庭菜園を始めたのもいただいたタネがきっかけでした。その時のご恩を循環させられたらとても嬉しいです。無理をしないで人と人とが繋がって種の命もリレーできるShare Seedsはとても素敵です。

最後に自分なりにShare Seedsがこれからの時代にとても合っていると感じた理由をまとめます。

  1. 自然との繋がりを取り戻せる
    野菜作りとタネの自家採取は自然との繋がりの第一歩。
  2. 循環の大切さに気づく
    実際に体を動かして自然と繋がると命の循環の大切さを感じます。
    またタネをシェアすることで自分自身も循環の輪に加わります。
    (さらに、コンポストの土を野菜作りに活用すると身近な生活の場で物質を循環させることの大切さを感じることができます)
  3. あらゆる問題の根源に氣づく
    自然の循環を体で感じ始めると大量消費的な社会のあり方への疑問が確信に変わります。また世の中の多くの問題に共通の原因が見えてきます。
  4. 参加した時点で問題解決の一歩を踏み出している
    自然の恵みを生かしつつ自分も循環の輪に加わることがさまざまな問題の解決策であることを悟ると同時に、Share Seedsに参加した時点で既に問題解決に向けた第一歩を踏み出しています。その行動はその後のさまざまな行動に繋がって行くだろうと思われます。

Share Seedsに参画しているお店はウェブサイトで探すことができます。皆さんもぜひ野菜作りとタネのシェアを始めてみませんか?

Share Seedsのたねbox設置店

スペルト小麦の栽培と種のシェア

野菜や農作物を取り巻く現状

昨今、スーパーなどで出回る野菜は人工的に交配されたF1種が多く、発芽率が良く生育のバラツキが少ないものの、次世代の種が上手に育たないものが多いそうです。また農薬への耐性がある遺伝子を持つなどの理由で全く異なる生物の遺伝子を組み込んだ「遺伝子組み換え作物」の種子が流通し、食の安全への不安が語られることも多くなっているように思います。

スペルト小麦の種子をいただく

そのような問題を感じる中で、家庭菜園で野菜の種を採り、その種をまた畑にまくという行為の循環の尊さを実感していたところ、かつて職場でご一緒させていただいた福原さん(旧姓、今でもそう呼ばせていただいています)からスペルト小麦の種を譲っていただきました。

スペルト小麦は9,000年以上昔から人工的な品種改良がされておらず、食べてもアレルギーになりくいそうです。また通常の小麦と較べてもみ殻が固く脱穀が難しいとのこと。古代小麦などとも呼ばれ風格漂う貴重な作物。そんな印象のスペルト小麦を自宅の庭で育てる機会に恵まれました。

栽培の記録

①種蒔き

福原さんから頂いたスペルト小麦がこちらです。元々別の方から譲られたものだそうですが、今は子育て中のため私が代わりに栽培するという大役を担うことになりました。とても楽しみ。

「規格外プレゼント」なのだそうです。幸運…
50粒くらいありそうです

2017年11月12日、庭の中で一番日当たりが良くかつコンポストを設置した真横の1メートル四方もないスペースに3本の筋蒔きで種を蒔きました。この場所には色々な作物を植えましたが、コンポストから液肥として養分が出て周囲の土に浸透しているようで、作物の生育が比較的良い場所です。

②発芽

発芽は11月24日頃でした。種まきの約12日後ということになります。芽はこのような形でイネ科ということもあり細長い形が特徴的です。雑草などと間違えて抜いてしまいませんように。

③麦踏み

写真は2018年2月24日頃の様子です。少し前に麦踏みをしたとの記録が残っていました。靴を履いたまま体重をかけてやさしめに踏みました。麦の栽培といえば麦踏みの工程があることを知ってはいたものの今回のスペルト小麦が初めての麦踏みとなりました。

麦踏みを行う理由ですが、踏むことによって茎の分けつが増え収穫量が増えるためとされています。注意点としては写真のように葉が地面に貼りついた状態の時に麦踏みを行う必要があり、暖かくなって茎が立ち上がってから踏むと茎が傷んでしまいます。踏まないと育たない訳ではないので、麦踏みのタイミングを逃して茎が立ち上がってしまった場合はそのまま育てましょう。

④穂を見て感動~枯れたら収穫

麦踏みの後はこれといってやることはありません。
5月上旬頃になると穂がひとつ、ふたつ、と出てきました。

5月16日(下の写真)。沢山の穂を見て感動します。

下の写真は6月22日。晴れが続いて穂が乾いている時に、枯れて黄色くなってきた穂から順に刈り取りました。

なお、脱穀機を使う予定の場合は穂の部分だけではなく、茎の部分を残した方が脱穀機にかけやすいようです。ただし、もみ殻が固いスペルト小麦に脱穀機が有効であればの話です。これはまだ未経験なのでなんとも言えません。

⑤脱穀

脱穀機のあてがないため手で一粒ずつ脱穀してみました。分厚いもみ殻が種を覆っており沢山脱穀するにはかなりの労力が必要です。また食べるためならば脱穀が必要ですが、次回の栽培で蒔くための種であれば脱穀は必須ではないと思われます。

まとめ

種をいただけたことでスペルト小麦の貴重な栽培体験をすることができました。採れた種は畑に蒔き、また10名くらいの方々にも貰っていただくことができ、種をリレーする喜びを感じることもできました。

作物の種で人々が繋がるというのは昔の人間の営みではよくあることだっただろうと思います。大事なことを少し思い出せたような氣がして、本来的な豊かさとはこういうことかもしれないな、と感じることができました。