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Share Seedsについて
家庭菜園などで自家採取したタネや、購入したものの使いきれなかったタネ(在来種・固定種・自家採取)をシェアする「Share Seeds」という活動があります。
レストランや公民館などに設置されたたねBOXにシェアされたタネを必要な人が必要なだけ受け取ることができる仕組みです。
趣旨に賛同する
タネの発芽のタイミング、形、大きさを揃える等の目的で次世代のタネが残せないF1種が多く出回る昨今にあって、固定種や在来種を守って繋げる活動であるShare Seedsの趣旨に共感しました。また問題視される遺伝子組み換え作物に対する関心度の低さについても「タネを取ってタネを蒔く」という、かつてあたり前だった生活の営みから遠ざかる人々が増えたことによるところが大きいのではないかと思っています。
ブース出展の準備
そのような折にタイミングよくイベントへのブース出展のお誘いがあり、自宅の庭で自家採取したりお店で購入したけど使いきれないタネが沢山あったので善は急げとタネBOXや種の袋詰めなどの準備しました。
設置するタネBOXを用意した後、Share Seedsを主催されている末木秀和さんに連絡を取ってロゴや画像の利用に関する確認し注意点を伺いました。その返答としてはロゴや画像の利用は問題ありませんが「品種登録されているタネは扱わないこと」とのことでした。
ご参考:農林水産省のウェブサイトにある品種登録有無の検索ツール
http://www.hinshu2.maff.go.jp/vips/cmm/apCMM110.aspx?MOSS=1
イベントにてShare Seedsのブースを出展
2018年11月23日(祝)、24日(土)に藤沢市の辻堂で開催された「第三回湘南ブロックパーク」というイベントにてShare SeedsのタネBOXを設置しました。設置したブースはいつもお世話になっている小沼 陽子さん主催の「ホームスクーリングで輝くみらいタウンプロジェクト」のブースで、ママたちが手作り品の展示・販売がメイン。ブースの一部にShare SeedsのタネBOXを設置させていただきました。
ご参考:ホームスクーリングで輝くみらいタウン プロジェクト
https://homeschooling-town.com/
今回のイベントはレゴブロックやプラレールの大作が展示される性質上、親子連れが多く大勢のこどもたちがタネを持って帰ってくれました。初日に1人で沢山の量を受け取った子もいたため、2日目に向けてコマツナのタネ20袋、エキナセアのタネ5袋、リーフレタスのタネ2袋を追加しました。
タネを受け取っていただく際はShare Seedsの作法に則ってメッセージをいただきました。子ども達がカードに書いてくれたメッセージにほっこり☺️ その一部ご紹介します。
このほかにも、
「初家庭菜園です楽しみに育ててみます」
「じぃじにたねをまいてもらってサラダでたべたい」
「エキナセアがあるなんてびっくりです!!大切に育てて自分から多くの人に拡げていきます」
などなど、2日間で集まったメッセージは全部で36通でした。沢山受け取っていただきありがとうございました。「今、私にとってベストなタイミングです!」と仰ってすぐに家に帰ってタネをまきそうな勢いのある方も印象的でした。
まとめ
Share Seedsに参加することによって、自宅で余ったタネをもらっていただいた上に、多くの方たちに喜んでいただけたのでとても楽しい時間を過ごすことができました。私が小さな家庭菜園を始めたのもいただいたタネがきっかけでした。その時のご恩を循環させられたらとても嬉しいです。無理をしないで人と人とが繋がって種の命もリレーできるShare Seedsはとても素敵です。
最後に自分なりにShare Seedsがこれからの時代にとても合っていると感じた理由をまとめます。
- 自然との繋がりを取り戻せる
野菜作りとタネの自家採取は自然との繋がりの第一歩。 - 循環の大切さに気づく
実際に体を動かして自然と繋がると命の循環の大切さを感じます。
またタネをシェアすることで自分自身も循環の輪に加わります。
(さらに、コンポストの土を野菜作りに活用すると身近な生活の場で物質を循環させることの大切さを感じることができます) - あらゆる問題の根源に氣づく
自然の循環を体で感じ始めると大量消費的な社会のあり方への疑問が確信に変わります。また世の中の多くの問題に共通の原因が見えてきます。 - 参加した時点で問題解決の一歩を踏み出している
自然の恵みを生かしつつ自分も循環の輪に加わることがさまざまな問題の解決策であることを悟ると同時に、Share Seedsに参加した時点で既に問題解決に向けた第一歩を踏み出しています。その行動はその後のさまざまな行動に繋がって行くだろうと思われます。
Share Seedsに参画しているお店はウェブサイトで探すことができます。皆さんもぜひ野菜作りとタネのシェアを始めてみませんか?